ヒストグラムの拡大


モノクロ画像のヒストグラムの拡大とは、画像のコントラスト(明暗比)を元画像から指定された濃度範囲に拡大することである。
指定された濃度範囲が元画像の濃度範囲より小さい場合、ヒストグラムは圧縮される。
この演算は、濃淡の少ない画像の情報を、ハッキリさせることができる。
ヒストグラム拡大の手法は、いろいろなものがあるが、今回は、線形(リニア)にヒストグラムを拡大する手法を採用する。

ヒストグラム拡大の演算式は、下記のように与えられる。
d’= (B−A)×(d−a) +A

(b−a)
変数は、「a、b」が元データのデータ範囲、「A、B」が拡大するデータ範囲、「d」が元データ、「d’」が拡大されたデータである。
この演算式は、授業中に示されたものであるが、私は、以下のように読み替えて使用することにした。
拡大されたデータ= (拡大するデータ範囲)×(元データ−元データの最小値) +拡大するデータの最小値

(元データのデータ範囲)
この読み替えにより、拡大するデータの範囲を逆に指定しても、正確に演算できる。

では、早速演算をしてみる。
Input Value」に演算元のデータを入れ、「」「」に拡大範囲を入力する。そして「演算」を押すと、「Output Value」に演算結果が、「」「」に元データの範囲が表示される。
また、0〜255までのデータを入力し、「画像の表示」を押すと、元データと演算結果データの濃淡画像を得ることができる。
周藤教授が授業中に示された例をInput Valueに代入するには、「例の代入」を押す。
Input Value Output Value
A B a b


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